カンタータ 解説付

カンタータ 解説付

 
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教会暦   待降節   降誕節  顕現節  受難節  復活節  昇天祭  聖霊降臨節  三位一体節
受胎告知   大天使ミカエル  参事会   宗教改革   葬 儀   詩編より  
バッハの作品と讃美歌 (minichap.com)
 待降節

BWV36
BWV36 喜び高く舞い上がれ 1731年 待降節1   ローマ13:11-14
「いざ来ませ異邦人の救い主を」ルターがドイツ語訳した歌詞、 更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。
今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、救いは近づいているからです。 マタイ21:1-9 一行がエルサレムに近づいて、オリーブ山沿いのベトファゲに来たとき、イエスは二人の弟子を使いに出そうとして、 言われた。「
向こうの村へ行きなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、一緒に子ろばのいるのが見つかる。
 降誕節

BWV57

 BWV57 試練に耐える人は幸いである1.アリア 試練に耐え、善しとされた人は 2.朗唱 試練の中にいる魂を女声の微妙に不安定な高音で歌う。「ああ、甘きなぐさめ。わたしを生かす。苦痛の痛みは終わりなく続く。3.魂 アリア ソプラノ もしわたしを愛してくださらなければ、私は死を願う 4.イエス 「私はわが手と心を与えよう」魂「ああ、嬉しい愛よ。」5.イエス 「まことに私は敵を撃つ。」6.イエス 「私の安息と命をあなたに与えよう。」魂 「ああ、イエスよ」7.魂「間もなく私はこの世の生を閉じる。」8.コラール 「愛するものよ。私に向かって信じよ。
  降誕節

BWV63
<span “ヒラギノメイリオ””,=”” sans-serif;=”” font-size:12px;=”” font-style:=”” normal;=”” font-variant-ligatures:=”” font-variant-caps:=”” font-weight:=”” 500;=”” letter-spacing:=”” orphans:=”” 2;=”” text-align:=”” -webkit-left;=”” text-indent:=”” 0px;=”” text-transform:=”” none;=”” white-space:=”” widows:=”” word-spacing:=”” -webkit-text-stroke-width:=”” background-color:=”” rgb(255,=”” 255,=”” 255);=”” text-decoration-thickness:=”” initial;=”” text-decoration-style:=”” text-decoration-color:=”” display:=”” inline=”” !important;=”” float:=”” none;”line-height=”” :1.5″:=””>BWV63 キリスト者よこの日を刻め 17231225 降誕祭1 ルカ福音書2:1-14
イエス誕生、羊飼いへの知らせ、
1 合唱 288小節の大合唱はダカーポ形式となっている。歌詞は1.キリスト者よこの日をブロンズや大理石に刻め。
2.わたしとともに馬ぶねに急ぎ 感謝と努めをよろこび伝えよ。3.あふれでる光は輝き、恵みの光をあらわす。♪ 複雑で規模の大きな構成ではあるが、イエス誕生の意義を三つの要点に絞ってくりかえし、強調している。
  降誕節
 
BWV91
 BWV91 ほめたたえよイエスキリストを 17241126  三一25 マタイ24:15-28
1.ほめたたえよイエス・キリストを 合唱
2.至高の輝きは 朗唱とコラール ソプラノ
3.地はあなたには小さい アリア テノール
4.おおキリスト者よ 朗唱 バス
5.神が負われた貧しさは アリア 二重唱 ソプラノ/アルト
6.神がすべてをなされたのは コラール
 降誕節
 
BWV110
 BWV110 われらの口は笑いがあふれ 17251225 降誕1  詩編 126:1-2
1.合唱 アリア バス われらの口は笑いがあふれ われらの舌は賛美がみちる
イエスが死からよみがえった喜びと笑い。190小節7分の大曲は、A前奏テンポ60、B詩編126:2-3よりテンポ100の合唱「主はわれらに大いなることをなさったので」 Cテンポ60で後奏の三部からなる。中でも最大5小節ものメリスマがついた「わら~い(ラーヘン)」が9回繰り返される。詩編 126:1-2で「主がシオンの捕われ人を連れ帰られると聞いて・・・わたしたちの口に笑いが 舌に喜びの歌が満ちるであろう。 そのときには、国々も言うであろう 「主はこの人々に、大きな業を成し遂げられた」にイエスの誕生を結びつけている。

  顕現節

BWV65
BWV65  シェバの人々みな来たり 17240106  顕現日 マタイ2:1-12  三博士が、黄金、乳香と没薬を捧げた。バツハは三博士をの来訪を、ソロモンとシェバの女王の物語に結びつけ、1.合唱 シェバの人々みな来たり(イザヤ6:6) 、2.コラール シェバの王來たりて黄金と乳香を捧げた。(マタイ2:11) 、3.イザヤの預言の朗唱 4.バスのアリア 金銀財宝むなしき供え物よ、6.美しいテノールアリア、私を受け入れてください。7.ならばわが神よ、御手にぞまかせん。私を受け入れ、御心をなしたまえ三博士は東の国に、シバの女王は南の国に神の名を広めた。
 顕現節
 
BVW 156
BVW 156 わが片足墓穴に着きて17290123  顕現節 マタイ8:1~13
第1曲はシンフォニー、第2曲「病める体をまもなく沈めん」。
♪ 人が背負っている悩み、苦しみを「わが片足墓穴に着きて」 第3曲「わが悩みと苦痛・命も死も神の手の中にある」。第4曲「主のみ心こそ望みなれ」喜びの日も、苦しみの時も、死の時も、み心のなるように祈らせたまえ」。第5曲「霊とみ言葉の養いあれば、肉と魂の養いはわが受ける分です」。第6曲「生きるも死ぬも、願いは一つ」。 イエスは彼の切実な苦悩を受け止め、患部に手を差し伸べて、手を当てて!「清くなれ」といわれた。すると、たちまち、重い皮膚病は清くなった
 顕現節
 
BWV161
 BWV 161 来ませ甘き死  17350202 三一16 マリアの祝日 ルカ7;11-17
御心ならば、体の重荷が今日にも地の上に満ち、からだの客なる霊がみ国の甘美な喜びのうちに死なぬものとなることを願う。」現世の価値観は、人の命をおし潰し、よってからだは病み、人生は重荷となって、死は決して甘いものではなく、分断であり、絶望、苦であり、受け入れられない。つまり死は苦しみ以外ではないという考えが現世を圧倒している。しかし、人は死ねば、死の力はもはや無力となる。と同時に、からだの客なる霊が、死と引き替えによみがえる。からだの客が、からだの主(体)となる。現世の死に囲い込まれ、無力になると、人は霊の体によみがえる。ここで、「もう泣かなくてよい」という言葉が響いてくる。

 受難節

BWV182
BWV182  天の王よ ようこそ来ませ  17240325 棕櫚の主日、
マタイ21;1-9 この日から受難節がはじまる。
1 ソナタ   2 天の王よようこそ来ませ 合唱
3 見よ 聖書にあるように、朗唱 バス 4 強き愛、偉大な神の子 アリア・バス  5 救い主のみもとにひれ伏し、 アリア・アルト
6 イエスよ 良い時も悪い時も、 アリア・テノール
7 コラール 主イエスのみ苦しみ わが喜びなれ。
8 合唱 われら喜びあふれるサレムに行き

復活節

BWV04
BWV4 キリストは死の縄目につき 170804  復活1
ルターの「キリストは死の縄目につき」1542年を歌詞とした。
1.シンフォニー  2.キリストは死の縄目につき 合唱 3.死に勝ったひとはいない 二重唱 ソプラノ、アルト 4.イェス・キリスト 神のみ子 コラール編曲、テノール
5.不思議な闘いだった 三重唱コラール 6.まことの過ぎ越しの小羊 コラール編曲  7.ゆえにわれらは祝う 二重唱 8.われらは復活のパンを食して コラール
 復活祭
 
BWV6
 BWV6 泊まりませ 1725年4月2日 復活祭2
三日前に主イエスを亡くして故郷エマオ村に帰る二人の弟子に、伴い歩く人がイエスであったとわかるのは、夕餉の食卓でパンを切り分けて二人に与えるそのしぐさに心の「目が開かれて」のことであった。ただ一つの言葉「泊りませ うちに、夕暮れになり 日が沈みます。」が23回×4声部92回。それだけが歌われている。「泊まりませんか」とすすめる熱心な思いあって、イエスは歩みを止め、食卓に着いた。
 復活祭
 
BWV15
 BWV15  あなたは私の魂を陰府にわたさず
復活 5.マルコ16:1-8 6.詩編16:1 あなたはわたしの魂を陰府に渡すことなく、
驚くことはない。・・『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」
本曲と141.142.160がバッハの作でない偽作とされている。何らかの研究の糧になればと思って記す。
 復活節
 
 BWV86
 BWV86 全6曲 まことにまことにあなたに言う 1724年5月4日 復活節第5主日1.「まことにあなたに言う」聖書朗唱 第2曲で「バラの花を摘もうとしたら棘に刺される」長いソプラノのアリアがつづく。イエスを信じて弟子になり、バラの花のような美しい理想世界に身を休めるとイメージしたかもれない。が、イエスを待っていた、十字架の棘に刺される。バラの花が持っているとげを繰り返し歌っている。迫害に遭うと、手のひら返しのように、立ち去った弟子たちが再び立ち上がるためには、棘の痛さを我慢し、とおりぬけなければならない。この復活節の40日をバッハは音楽の捧げ物によって追体験している。
 復活節
 
BWV104
BWV104 イスラエルの羊飼いよ 17240423 復活2  ヨハネ10;12-16  よき羊飼いのたとえより 十字架の死から復活の主イエスはよき羊飼いとして永遠に語り継がれている。羊を愛し羊のために命をすてるよい羊飼いは悪しき指導者たちを浮き彫りにする。よい羊飼いに養われる羊は幸せである。
1 イスラエルの羊飼いよ 合唱  2 羊飼いは目をとめ 朗唱 テノール
3 羊飼いが去られて アリア テノール 4 み言葉こそわが糧 朗唱 バス
5 恵まれた羊の群れよ アリア バス 6 主はまことの羊飼い コラール
 復活節
 
BWV112
 BWV112 主は善き羊飼い 17310404 復活2
トマス教会就任前に作曲していた曲を書き直したと推定されている。
第2曲行の自筆総譜になされた多くの訂正が物語ってい。
「コラール節をそのまま用いながら、編成、調整など工夫して変化と統一、調和のとれたカンタータに仕上げるバッハの手腕はみごとなものである。」(井形ちづる)聴きどころ 3曲 聖書朗唱・バス 「死の陰の谷を行く時も災いを恐れない。」
  復活節
 
BWV249
 BWV249 はやく走れ 17250401 復活祭オラトリオ ヨハネ20:1~4 マグダラのマリアとマリア、ペトロとヨハネがイエスがいないお墓に急ぐ場面。第1曲のシンフォニー「はやく走れ」第2曲 三日前に十字架に死に、遺体を納めたお墓に、イエスがいないと言う知らせを聞いて、メランコリックアダージョ(歩くより遅い、重い気分の速さ)第3曲合唱、「はやく走れ」追いかけるフーガ形式の合唱。トランペット3本、ティンパニを加えて、男声二重唱が「はやく走れ」と歌い始め、それに女声ソプラノとアルトが加わって4声合唱になる。夜明けの明るみのに包まれて、2人の弟子が着き、先に来ていた女たちに合流する。
 昇天祭

BWV11
 BWV11 昇天祭カンタータ 17350519 マルコ16;14-20
1 神をほめよ、すべての国で 合唱・2 主イェスは手を上げて 聖書朗唱
3 ああイエスよ、もう行くのですか。聖書朗唱 4 ああとどまりたまえ。アリア・
5 イエスは彼らの前で天に昇られた。聖書朗唱 6 今やすべてはあなたの元に コラール  7イエスが天に昇るのを見送ると 聖書朗唱・二重唱
8  戻ってください 聖書朗唱 9 弟子たちは主を拝み 聖書朗唱 10 イエスの恵みのまなざしを アリア・SP  11 いつの日なのかその時は
 
聖霊臨降祭


BWV172

BWV172 ひびけ汝がうたよ 17240528 聖霊1 ヨハネ14,23-31
1.ひびけ汝がうたよ  合唱
2.私を愛するものは 朗唱 バス
3.聖なる三位一体 アリア バス
4.来ませ私を 二重唱アリア ソプラノ。アルト
5.深き愛よ 二重唱アリア ソプラノ・アルト
6.歓喜の光 コラール
  聖霊降臨祭
 
BWV68
  BWV68 神は世を愛して 17250521 聖霊2  ヨハネ福音書3章16節
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。
それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」
1.合唱 2.心のよろこび私の歌よ アリア ソプラノ
3.ペトロのように 朗唱 バス
4.主は私のために生まれ アリア 5.イエスを信じるひとは 合唱
 三位一体節

BWV39
    39 パンを飢えた人に  17260623 三一1  ルカ16:19-31(金持ちとラザロのたとえ話) 1.合唱 パンを飢えた人に、貧しい人をうちに連れてきなさい。2.朗唱 富める神は溢れる恵みをわかつ。人はそれなしにいきられない。3.アルト アリアこの世にあってはつくり主にその陰でも似てくることは、みくにの幸の、先取りといえよう。4.バスのアリア よきことなして、分かち合え。神はその捧げものをよろこばれる。5.ソプラノ アリア いと高き方が賜ったものだけを持っています。6.コラール 貧しい人を憐れみ、我が身に受け入れ、苦しみなやみを分かち、神にとりなす人は幸いである。
 三位一体節
 
BWV88
BWV88 みよわたしは多くの漁師を送る 三一5
かつて、ペトロをはじめアンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネがガリラヤ湖で漁師だった時、初めて出会ったイエスの第一声は「人をとる漁師になりなさい」だった。イエスはわたしに従い、人間を相手に魂の配慮をする人になりなさいと言った。彼らが忘れてしまっていた、このことばを復活のイエスは、もう一度「全世界に出て行って福音を宣べ伝えなさい」と繰り返し、初心を示した。バッハは、狩猟民族のドイツ人を相手に、後半で猟師を送るの追加を忘れていない。
 三位一体節
 
BWV45
 BWV45 主が言われたように 17260811 三一8 マタイ7:15-23
1.主が言われたように 合唱 2.いと高き方は御心を示し 朗唱 テノール
3.神の義を知っているのでアリア テノール 4.その日多くのものが私に言うだろう アリオーソ バス 5.神を心から告白するものは アリア アルト
6.こころと口が裁かれて、朗唱 7.私を恵みて務めを果たさせたまえコラール
 三位一体節
 
BWV94
  BWV94  この世が何なのか 17240806 三一9  ルカ16:1-9
第1曲 世の富を価値あるものとして追い求めるこの世とはなんなのか。第2曲 この世はかない煙のようにたちまち消える。第3曲 この世は栄光と名誉を求める 第4曲 欺かれたこの世  第5曲 世はわずらつている 第6曲 世は歓楽の虚栄の幻を求め第7曲 見えない世界にとらわれて 第8曲 この世が何なのか。消え去る宝や名誉、死に勝つ力はない。儚い煙のような世界。歓楽の虚栄の幻を追いかけている人たち、そしてほんとのことを隠す欺き、これらによって患っている。
 三位一体節
 
BWV137
BWV137 力の君 主のみ名をほめよ 17250819 三一12 マルコ7;31~37
1 力の君 主のみ名をほめよう 合唱
2 すべてをおさめる主を アリア・アルト
3 神のみ姿に人を造られた匠の主を アリア・ソプラノ、アルト
4 ほめよ主を アリア・テノール
5 内なる主のみ名を コラール
 三位一体節
 
BWV99
 BWV99 神のなされることは 17240917 三一15
マタイ6れ24-34 衣食のことでわずらうな
1 神のなされることは 合唱
2 みことばのまことは 朗唱、バス
3 おびえるな惑えるたましいよ アリア・テノール
4 かくて永遠の契約は 朗唱・アルト
5 神のなされることは コラール
  三位一体節
 
BWV8
    BWV8  愛する神 私はいつ 1724年9月24日 三位一体16 ルカ7:11-17
基本コラール カスパル・ノイマン(1690頃)
バッハの53曲のコラールカンタータのなかで本曲のコラール歌詞は旋律とも最も新しいものの一つである。肉体の死とイエスによる魂のよみがえりを主題とする敬虔主義の影響も感じられる「新しい」コラールを選んだのは、個人的にも甘き死ーの憧憬を強く感じているバッハ自身であろうか。(H.リリンク「バッハカンタータ全集」:井形ちづる)第1曲 コラール合唱死をつげる鐘を弦楽器(ピチカート)と12の16分音符が一組になって時を刻むフルートに伴奏され「愛する神私はいつ死ぬのでしょうか?」
  三位一体節
 
BWV4
 47 自分を高くする者は低くされる   17261013  三一17 ルカ 14:11、18:14
第1曲の合唱で、「自分を高くする者は低くされる」四つの声部が追いかけ合うフーガ形式で合唱を始める。高くする者は上昇音型で、低くするものは下降音型で歌われてる。「人は糞土、塵、芥なり」アリア、バス。第4曲「イエスよあなたのみ手により」アリア、バス。第4曲「よのほまれはなくても良い。苦き死により受けた永遠のみ国を、このみ国を勝ち取られた主よ、神に乞い願う」。
  三位一体節
 
BWV55
 BWV55 わたしはあわれな罪の僕 17261117 三一22 マタイ18:23-35
テノールカンタータ。
あわれな僕の罪の深(1,2曲)に対して
あわれみたまえ(3,,4曲)と神の憐れみを説く。
本曲はネ2年後の「マタイ受難曲」のペトロの
否認(38)のあとの「あわれみたまえ」(第39曲)のアリア、そして
40曲の同一曲のコラールで再現されている。
 三位一体節
 
BWV52
 BWV52 私は偽りの世を信じない 17261125 三一23  マタイ22:15-22
1.シンフォニア 2.私は偽りの世を信じない 朗唱
3.たとえそうだとしても  アリア 4.神は真実私をみすてない。 朗唱
5.愛する神と共に アリア BWV52_5 6.主に望みを託します コラール
※1サムエル記下3:27 アブネルがヘブロンに戻ると、ヨアブは静かなところで話したいと言って城門の中に誘い込み、その場でアブネルの下腹を突いて殺し、弟アサエルの血に報いた。
 三位一体節
 
BWV26
 BWV26 人の命は いかに儚く 三一24  マタイ96:18-26 ヤイロの娘のよみがえり
1.人の命は いかに儚く むなしいことか。たちのぼり、消え去る霧のように われらの命もかくやあらん。合唱
♪ コラール幻想曲の旋律を区切りながらソプラノが歌い。アルト、テノール、バスが一群となって合唱する。それは分散し上昇する霧の様子をたとえて、人の命のはかなさを表している。
 三位一体節

BWV140
   BWV 140 起きよと呼ぶ声  1731年 三一27 マタイ25:1-13
第1曲合唱 町の塔から花婿到来を告げる見張りの声が聞こえる。一方、灯火を手に花婿を迎えよ。二つの全く違う音楽は天からの知らせを伝え、到来する花婿をイエスを迎える人たちによって、天と地が協奏する。2.聖書朗唱 彼は来ます。花婿きます。(マタイ25:26)3,二重唱 いつ来られる 4.コラール 見張りの声が テノール 第二部 5.朗唱 6.アリア ソプラノとバスの二重唱
7.コラール 12の門は飾られ、街は仲間たちであふれている。

  マリヤ受胎告知
BWV01
 BWV1 明けの明星 1725年3月25日 マリヤ受胎告知の祝日
イエス誕生の時伝え明けの明星。第1曲の合唱は、演奏によって7分から9分台と大いに違いがある。その違いはなんだろうか?と思った。アルプスで迎えるご来光は速く、東京の夜明けはゆったりしているのだろうか?創立15年を迎えたスイスのトローゲンの団体は急成長して、自信に満ちた、こなれた演奏でテンポが速くなっている感がした。逆に鈴木雅明氏の演奏はますます丁寧に豊かな表現になるので、時間がかかっているのかなぁとか思った。
 マリア訪問
 
BWV147
 BWV147 心と口と行いと命で 1725年、
マリア訪問の祝日(現在は5月31日に祝われている。)ルカ1;39_56
第1部
01 合唱 心と口と行いと命で 02 朗唱・テノールおめでとうマリア
03 アリア・アルト  04  朗唱・バス  05 アリア・ソプラノ 06 コラール
第2部
07 アリア・テノール 08 朗唱・アルト 09 アリア・バス 10 コラール
 マリアの祝日

BWV191 
   BWV 161 来ませ甘き死 1735年2月2日  マリアの祝日 ルカ7;11-17
中世の絵画や音楽によく使われた「甘き死」。 御心ならば、体の重荷が今日にも地の上に満ち、からだの客なる霊がみ国の甘美な喜びのうちに死なぬものとなることを願う。」現世の価値観は、人の命をおし潰し、よってからだは病み、人生は重荷となって、死は決して甘いものではなく、分断であり、絶望、苦であり、受け入れられない。つまり死は苦しみ以外ではないという考えが現世を圧倒している。しかし、人は死ねば、死の力はもはや無力となる。と同時に、からだの客なる霊が、死と引き替えによみがえる。からだの客が、からだの主(体)となる。人は霊の体によみがえる。ここで、「もう泣かなくてよい」という言葉が響いてくる。

 葬 儀

BWV106
 BWV106 神の時は最良の神の時  17070810葬儀
神の時とは、人が臨終を迎える時をさしている。
楽器 ブロックフローテ=リコーダー  ビオラガンバ、通奏、4声  全4曲
1 Sinfonia
2 合唱 神の時はいと良き時である。
3 アリア、アリオーソとコラール  4 合唱 父なる神と御子と聖霊に 誉れあれ

 参事会議員交替式 
BWV71
 BWV 71 神はわが王 17080204 参事会議員交替式
1 神はわが王 合唱 2 わたしは今や80歳、なぜこんなに重荷を テノール
3.四重唱 4.アリア 5.アリア 6.あなたの鳩の魂を敵に与えないでください合唱 7.合唱 新しい治世に祝福の王冠あれ。
1707年 バッハはミュールハウゼン ブラウジス教会のオルガニストの任命を受けた。ところが、その三日後に大火が起こり、結婚したばかりの妻と引っ越した。ミュールハウゼン市はローマ帝国の直轄自由都市で、6人の市長と46人の参事会員が選ばれ、この中の二人の市長と14人の参事会員が1年任期で交代する時だった。火災の復興は手付かずのままだったが、バッハの初仕事になった参事会交代式は、議員たちに深い感銘を与え、議会は楽譜を200部印刷して謝意をあらわした。
 宗教改革記念

BWV79
BWV79 主なる神は太陽また盾
17251031  宗教改革記念  2テサロニケ2:3~8 、ヨハネ黙示録14章6~8
♪ 1.主なる神は太陽また盾 合唱 2 神はわれらの太陽また盾 アリア.アルト 3 今こそみな心 コラール合唱 4 まことの道を知ったので 朗唱 バス 5 神よ見捨てないで アリア・二重唱 (ソプラノ、バス) 6 真理にとどまり コラール 合唱
聖ミカエルの祝日

BWV50 
 BWV50 今や我らの神の救いと力と 1723年 9月29日 聖ミカエルの祝日
この日は、ヨハネの黙示録12:7~10が読まれる。
♪ キリスト教への大迫害で捕らえられたヨハネがパトモス島に送られ、炭坑で石炭掘りを強いられていた時に、見聞きした幻、予言を書き留めたのがヨハネの黙示録である。7人の天使の上に立つ大天使ミカエルは悪の化身ドラゴンと戦って勝利する。昼も夜も神を信じる兄弟たちを告発してきた者達は投げ落とされた。天上での戦いなので投げ落とされたとなる。迫害の中で信仰の勝利を歌う。

 詩編130より

BWV131
 BWV131 深い淵から  1707年 詩編130より
1.合唱 深い淵から 詩編130;1,2
2.主よあなたがすべての罪に目をとめ アリオーソとコラール 詩130:3
3.主を待ち望む 合唱 詩編130,5
4.わが心よ主を待ちのぞめ アリアとコラール 詩編130,6
5.合唱 主を待ち望む 詩編130;7,8
詩編150より

BWV150
  BWV150 主を 仰ぎ望む 1708~1710年ごろ ? 詩篇25
全6曲 1 1.シンフォニー 2 主を 仰ぎ望む 合唱 3 だがわれら満ち足りている アリア 4 導きませ私を 合唱 5 杉の木は風にふかれ アリア・アルト、テノール、バス 6 わが目は主を見上げる 合唱  7 苦しみの日々を 合唱
♪ 聖書朗唱がないこの曲はライプツィヒのトマス教会に就任する前につくられていたと考えられている。詩編25に自由詩を加えた曲と考えられる。現実の苦しみから神を見上げ、慕いあえぐ。詩編の作者ダビデ王の実体験と重ね合わせると、意味深く思われる。

解説項目 1.BWV  2.曲名 3.初演日 4.教会暦 5.聖書 6主旨 7.内容・トピックス
待降-待降節 降誕-降誕節 受難-受難節 復活-復活節 昇天-昇天祭 聖霊-聖霊降臨祭 三一-三位一体節

 

 

 

 

 

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