おはよう バッハ-2- |
BWV65 シェバの人々はみな来たり 全7曲 |
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初演 1724年1月6日 顕現祭 聖書 イザヤ書6:1-6シバの人々は黄金・・・を携えてくる。 マタイ2:1-12 東の三博士の礼拝 |
BWV65
1.合唱
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シェバの人々はみな来たり
1.合唱 シェバの人々はみな黄金と乳香を携えてくる。 黄金と乳香を携えてきて、主のほまれを宣べ伝える。 (イザヤ6:6) シェバ(旧訳シバ) 現在のエチオピア。 ソロモンの知恵について伝え聞いたシェバの女王が その噂を確かめに来て、恋に落ちた。 長らく滞在し、身籠った子にシバの国をソロモンが信じる神によって建てさせようとした逸話がある。 このエピソードとイエス誕生の顕現祭とどう関連するのか、理解するのは困難です。 また、イエス亡き後の原始教会のエチオピア伝道の一役を担ったエチオピアの宦官の信仰が記されている。(使徒8:26) 幼子イエスの祝い(顕現日)がエチオピアとの交流ー伝道を視野に入れた物語に仕上げられている。
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2.コラール |
「シェバの王来たりて 黄金と乳香をささげた ハレルヤ」 (マタイ2:11) |
3.朗唱・バス |
イザヤの預言のように ベツレヘムで起こったこと 博士たちはまぶねのイエスに会い、王として礼拝した。 黄金、乳香、没薬など 贈り物を載せ 馬やにうまれたイエスにささげ礼拝した。 わがイエスよ、私も馬やに行って、 感謝の思いをささげたい。 思いを共にし、この日は喜びに満ちる日 命の君なる主、異邦の光、救い主なれ。 何をか捧げん。 天の王、あなたにかなうならば、この宝を 御手もて受け入れたまえ。 |
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イザヤの預言はバビロン帝国によつて 祖国は滅亡するとの預言に、 イザヤは救い主メシアが生まれる とメシア誕生を預言した箇所。 イザヤの預言それから500年ほどして う生まれたイエスの誕生によって 成就したというのが、キリスト教です。 |
4.アリア・バス |
金銀財宝 去れ むなしき供え物よ。 この世よりでる物よ。 イエスは心を求める。 わが心をイエスに捧げよ。 キリスト者よイエスに新年に贈れ。 新年の贈り物を。 |
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シェバ(エチオピア)の女王が ソロモン王に会いにきて起こったこと。 シェバの女王が贈物とした 黄金、乳香、没薬は、 イエスが生まれたクリスマスに 三博士も持ってきたよ、と繋いでいる。 |
5.朗唱 |
わが光なる君よ。 みまえに捧げる心をさげすまないで、 わが心にも御霊の実り、信仰の黄金、 祈りの乳香、忍耐の没薬、 わが捧げものを イエスよおさめたまえ。 あなたのものとして受けたまえ。 ご自身をわたしに与え、私はこよなく富める者となった。 宝なるあなたによって御国の富あふれるばかりに注がれる。 |
6.アリア・テノール |
テノールの声は、「東京オリンピック音頭」で 知られている三波春夫の声を元に作ったそうです。 三波春夫の没後、 所属した会社テイチクが解散することになって、 記念の事業にと、音声創作技術aiで三波春夫の声を 元に作ったそうです。 使用料無料で提供されています。 初めはあの独特な声を振るわせるビブラートに、 困惑しましたが、今は、バッハの立派なテノール歌手 になっています。「私を受け入れてください。 ささげる私の心を受け入れてください。 私のすべてを 私が語り、なすこと、思うこと、 主よあなただけにささげまつらん。」 |
7.コラール |
ならばわが神よ 御手にぞまかせん 私を受け入れ 最後の時まで 御心をなしたまえ わたしは満たされ かくて主のみ栄えいよよ照り輝く |
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コラールは、 教会で歌っている讃美歌の1節、 1分前後の短い合唱曲。 ここまで演奏された6曲の結論は短く 会衆全員声を合わせて歌うようになる。 バッハの目標の全てがここに結集している。 音楽教育も、信仰養成も含んだ 総合学習の場といっていいでしょうか。
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