マタイ受難曲68

マタイ受難曲68

 
マタイ受難曲 
BWV244 

マタイ受難曲 全68曲

JSバッハは、新約聖書マタイ福音書26,27章のイエスの受難物語を「福音書記者マタイによる[われらの主イエスキリストの受難]」という表題で1724年4月11日に演奏した。

 第一部  歌詞1-29pd  

マタイ受難曲 BWV244  第一部 1-29 第二部 39-68
イエスの受難の物語は、ベタニヤ村で一人の女が高価な香油をイエスの頭に注いで、別れの気持ちをあらわした一件から始まる。最後の晩餐をすませて、ゲッセマネの園で苦しみ祈るイエスを歌います。(第一部1〜29曲)

01.合唱     合唱は二手に分かれ、主合唱は会堂の二階祭壇に向かって後ろに設置された大オルガンに合わせ、正面に向かい二階左側に置かれた小オルガンは副合唱用に用いられ、合唱を対話形式、またステレオ効果を発揮して、物語をリアルなものにしている。当時のトマス教会の会衆を「娘たち」とみなし「来れ娘たちよ」共に十字架上で苦しむイエスを思い、嘆け、見よー誰を、花婿を。何をー犠牲の小羊なるイエスの、忍耐を。・・・と対話を歌う。
02.イエスを殺す計画 2-4b
03.ベタニヤで香油を注がれる 4c-8 ベタニアでイエスに香油をささげたマリアの話から受難物語は始まる。別れを惜しんだマリアは高価な香油を惜しげもなくイエスに注いだ。これを見てイエスの弟子たちは無駄なことをする、このお金で貧しい人が大勢助けられるのに。(2-4b)。
04.最期の晩餐 9-13 弟子たちと最後の晩餐を終え(9-13)
05.オリブ山にて 14-17 ゲッセマネで夜を徹して祈り、オリブ山に行った。
06.ゲッセマネの祈り 18-25
07.捕縛 26-29
 第二部   歌詞31-68pdf
08.アリア 合唱 30
09.大祭司の審問 31-37
10. ペトロの否認 38-40
11. ユダの最期 41-43a
12. 訊問 43b-50d
13. 判決 50e-54
14. 十字架 55-60
15. イエスの死 61-65
16.埋葬と哀悼 66-68
  バッハの作品は1,通常礼拝でのカンタータと2,祝祭曲とに分けらます。
1,通常の礼拝では、主に5月から10月までの5ヶ月、説教の前と後に合計20分のカンタータを演奏された。その曲は教会暦に指定された聖句によって作曲、演奏された。
2,祝祭曲は、トランペット、ティンパニを含めた大オーケストラなど華やかに演奏された。待降節の4週間を受けてクリスマス礼拝に始まる。イエス誕生から顕現日までの4つの日曜日は、クリスマスオラトリオ68曲を配分した。受難節40日間は楽曲は自粛された。最後の晩餐に始まる十字架の道行は受難曲として、4つの福音書によって作曲された。
その中のマタイとヨハネの受難曲の楽譜だけが現存している。受難節の自粛の期間は準備や仕込みをして、大曲作成に備えていた。季節は復活節、昇天祭と続き、聖霊降臨祭まで、祝祭曲が続く。それに宗教改革記念日、市参議会議員就任式、大天使ミカエルの祝日、マリア受胎告知、マリア訪問、マリア清めの祝日、結婚式、葬儀、記念式典など、祝祭礼拝がある。

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