大天使ミカエルの祝日


🔥大天使ミカエルの祝日  10月最後の日曜日

 JSバッハは1723年に聖トマス教会音楽監督に就任して、亡くなる1850年まで27年間 毎日曜の礼拝で30分ほど、通常の教会暦に記された聖書日課にしたがって礼拝音楽を作曲しました。また、クリスマス、受難節、復活祭の祝祭礼拝にはトランペットとティンパニが加わって、祝祭音楽礼拝となりました。この祝祭にはマリアの祝日、そして今日の大天使ミカエルの祝祭がくわわっています。
バッハは、この27年間に27回この祝日を迎えたはずですが、しかし、楽譜として残っている大天使ミカエルの祝日は4曲だけが残っています。演奏順に並べて、この記念日を考えてみたいとおもいました。

1.BWV130 主なる神をたたえ
1714年9月29日初演 大天使ミカエルの祝日
ヨハネ黙示録12:7-12 マタイ福音書18:1-11
最後の審判の時の戦いで、龍(サタン)を天から地へ投げ落として
勝利する大天使ミカエルの祝日は、古代の異教的な秋分の祭りりを引き継ぐものである。
この日の戦いに3本のトランペットとティンパニが用いられ派手な祝祭音楽となっている。
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2.BWV50 今や、我らの神の救いと力と支配は
1723年 ミカエルの祝日
ヨハネ黙示録12:7-12 マタイ18:1-11
「今や、我らの神の救いと力と支配は、神のキリストのものとなった。
我らの兄弟たちを告発した者、昼も夜も我らの神の前で彼らを告発した者が、
投げ落とされたからである。」黙示録12:7-12
大天使ミカエルの祝日でバッハが演奏した曲は 四回あり、この聖句は1723年の礼拝で用いられた。
ほかに福音書よりのマタイ18:1-11が読まれた。
この二つの聖句をもとにバッハは説教前に数曲、説教後に数曲を 作曲演奏したと推定される。この1曲だけが残存し、愛唱されている。
参考書 「バッハと教会」聖トーマス、聖ニコライ教会のペリコーペ
とバッハのカンタータ」  音楽の友社 丸山圭介 1989

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3.BWV19 かくて戦いが起こり
1726年9月29日 聖ミカエル祭
マタイ18:1-11 ヨハネ黙示録12:7-12
歌詞 ピカンダー
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4.BWV149 勝利の喜びが歌われる
1728年 大天使ミカエルの祝日初演
マタイ 18:1-11 黙示録 12:7-12
歌詞作者ピカンダーは1728年に1年分のカンタータ詞集を出版した。
この中に60の歌詞が収められている。バッハはその中の7曲を歌詞に採用した。
本曲は1728年のミカエルの祝日に作曲初演されたと考えられる。
(バッハカンタータCD全集H.Rilling)

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